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グローリア・ライフ・クリエイト(以下、GLC)が管理する関東一都三県の賃貸物件の情報を集計し、各行政区やエリアごとの平均賃料や㎡あたりの賃料データ、階数による違いなどについて分析した【2025年12月版】GLC賃貸市場レポートを公開します。

※本調査内容の転載にあたりましては、「グローリア・ライフ・クリエイト調べ」のクレジットを付記の上、ご使用いただきますよう、お願い申し上げます。

2025年12月 首都圏(一都三県)の賃貸データ

2025年12月の賃貸データです。首都圏全体で見ると、東京都平均賃料67,158円(前月比+1.21%)を中心に、神奈川県59,155円(-0.28%)、埼玉県60,477円(+0.58%)、千葉県59,374円(-2.06%)と、エリアによって増減が分かれる結果となりました。

東京都の㎡単価は3,648円と前月比+0.61%と微増し、市場の底堅さが確認されています。専有面積は東京都でわずかに減少(-0.42%)している一方、神奈川県では大きく減少(-3.10%)しており、コンパクトな物件への需要シフトが見られます。

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
東京都67,158 (+1.21%)19.00 (-0.42%)3,648 (+0.61%)
神奈川県59,155 (-0.28%)20.00 (-3.10%)2,997 (+0.60%)
埼玉県60,477 (+0.58%)25.00 (-1.57%)2,487 (+2.30%)
千葉県59,374 (-2.06%)26.00 (-0.38%)2,275 (-4.01%)

2025年12月 東京都の賃貸データ

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
千代田区82,500 (+0%)27 (-1.78%)3,004 (+0%)
中央区77,000 (+0%)23 (+0.66%)3,429 (+0%)
港区161,857 (+0%)47 (+0%)3,745 (+0%)
新宿区86,172 (+0%)21 (+0%)4,279 (+0%)
文京区139,167 (+0%)42 (+0%)3,291 (+0%)
台東区90,857 (+0%)29 (-0.75%)3,475 (+0.70%)
墨田区66,750 (+13.50%)17 (+9.82%)3,962 (+3.02%)
江東区63,504 (+0%)15 (+0%)4,393 (+0%)
品川区82,750 (+0.29%)22 (-1.03%)3,879 (+0.83%)
目黒区80,000 (+0%)21 (+0%)3,867 (+0%)
大田区72,009 (+1.42%)19 (-1.14%)3,830 (+0.45%)
世田谷区81,414 (-0.67%)24 (+0.54%)3,664 (+0.33%)
渋谷区83,571 (+0%)24 (+0%)3,738 (+0%)
中野区82,067 (-0.60%)23 (-0.30%)3,861 (+0.36%)
杉並区76,310 (+0%)21 (+0%)3,795 (+0%)
豊島区68,368 (+0%)19 (+0%)3,926 (+0%)
北区74,112 (+3.79%)23 (+6.04%)3,481 (-1.30%)
荒川区61,350 (+0%)16 (+0%)3,897 (+0%)
板橋区65,800 (+0%)19 (+0%)3,570 (+0%)
練馬区68,137 (+0%)21 (+0%)3,401 (+0%)
足立区54,877 (+0%)16 (+0%)3,548 (+0%)
葛飾区54,415 (+0%)16 (+0%)3,585 (+0%)
江戸川区63,296 (+0%)18 (+0%)3,710 (+0%)
八王子市68,400 (+0.28%)26 (-1.25%)2,600 (+0.31%)
立川市66,562 (+0%)18 (+0%)3,832 (+0%)
武蔵野市74,429 (+0%)19 (+0%)3,980 (+0%)
三鷹市60,250 (+0%)21 (-1.59%)2,823 (+0%)
府中市63,393 (+0%)21 (+0%)3,099 (+0%)
調布市68,818 (+0%)20 (+0%)3,531 (+0%)
小金井市66,851 (+0%)20 (+0%)3,409 (+0%)
小平市63,739 (+0.09%)28 (-2.51%)2,424 (+1.13%)
国分寺市64,171 (+0.55%)19 (-0.89%)3,343 (+0.12%)
国立市115,500 (+0.43%)53 (-6.49%)2,205 (+8.67%)
狛江市66,333 (+0%)23 (+0%)2,935 (+0%)
東久留米市72,471 (+0%)46 (+0%)1,610 (+0%)
東村山市38,360 (+0%)18 (+0%)2,238 (+0%)
多摩市70,667 (+0%)26 (+0.62%)2,764 (+0%)
西東京市70,200 (+0%)25 (+0%)2,880 (+0%)

2025年12月版 東京都 GLCレポートサマリー

東京都全体の概要

  • 平均賃料:67,158円(前月比:+1.21%)
  • 平均専有面積:19.00㎡(前月比:-0.42%)
  • 平均㎡単価:3,648円(前月比:+0.61%)

地域別の特徴

都心部では、墨田区の平均賃料が66,750円(前月比+13.50%)と大幅に上昇し、最も高い上昇率となりました。専有面積も+9.82%と増加しており、広めの物件への需要が顕著です。北区(74,112円、+3.79%)も上昇しており、都心部での需要の高まりが見られます。

城西エリアでは、世田谷区が81,414円(前月比-0.67%)と微減、中野区も82,067円(-0.60%)と微減となり、一部エリアで調整の動きが見られました。

一方、大田区(+1.42%)、品川区(+0.29%)など城南エリアでは微増となり、エリアによる二極化が進んでいます。

2025年12月の東京都の賃貸傾向

東京都の賃貸市場は12月に入り、全体として堅調な推移となっています。特に墨田区、北区などで上昇が目立ち、都心部・人気エリアでの需要の高まりが確認されています。一方、世田谷区や中野区など一部エリアでは微減となり、エリアによる二極化が進んでいます。㎡単価は前月比+0.61%と微増しており、限られた都心部の物件に対する競争が継続していることがうかがえます。専有面積は-0.42%と減少しており、コンパクトな物件への需要が高まっています。階数別では、高層階ほど賃料・専有面積が上昇する傾向が継続しており、眺望や日当たりなどの付加価値が評価されています。

東京都 階数別賃料データ

階数平均賃料(円)専有面積の平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階63,070183,676
2階68,756203,566
3階66,360183,850
4階79,461233,374
5階94,196293,259
6階81,265312,594
7階130,444543,114
8階88,500372,814
9階92,667253,634
10階+141,230393,597

東京都の階数別特徴

低層階(1〜2階)では、1階の平均賃料が63,070円、専有面積18㎡、2階は68,756円、20㎡となっています。㎡単価は3,676円〜3,566円台と高めです。

中層階(3〜5階)では、5階になると平均賃料94,196円、専有面積29㎡と拡大し、高層階への移行が見られます。

高層階(10階+)では、平均賃料141,230円と高額帯となり、専有面積も39㎡と広くなっています。眺望や日当たりなどの付加価値が評価されています。

2025年12月 神奈川県の賃貸データ

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
横浜市58,234 (-0.07%)20 (-1.53%)3,008 (+1.76%)
川崎市64,668 (-0.55%)20 (-0.99%)3,325 (-0.72%)
相模原市53,217 (+5.30%)23 (-7.59%)2,409 (+10.81%)
横須賀市50,708 (-1.69%)19 (-2.86%)2,609 (-1.21%)
平塚市59,857 (-0.04%)22 (-1.65%)2,676 (+0%)
大和市51,688 (+1.48%)26 (+4.29%)2,134 (-0.88%)

2025年12月版 神奈川県 GLCレポートサマリー

神奈川県全体の概要

  • 平均賃料:59,155円(前月比:-0.28%)
  • 平均専有面積:20.00㎡(前月比:-3.10%)
  • 平均㎡単価:2,997円(前月比:+0.60%)

地域別の特徴

相模原市は平均賃料53,217円(前月比+5.30%)と大幅に上昇し、県内で最も高い上昇率となりました。㎡単価も+10.81%と大きく伸びており、エリアの人気の高まりが見られます。

横浜市(58,234円、-0.07%)、川崎市(64,668円、-0.55%)、横須賀市(50,708円、-1.69%)では微減となり、一部エリアで調整の動きが見られました。全体として、神奈川県は前月比-0.28%と微減となりましたが、㎡単価は+0.60%と上昇しており、コンパクトな物件への需要が高まっています。

2025年12月の神奈川県の賃貸傾向

神奈川県は微減で推移しており、相模原市の大幅な上昇が目立ちます。専有面積は-3.10%と大きく減少しており、コンパクトな物件への需要シフトが顕著です。㎡単価は+0.60%と上昇しており、限られた物件に対する需要が高まっています。横浜市や川崎市など東京都心へのアクセスが良好なエリアでは微減となっており、全体としては調整局面にあると言えます。

神奈川県 階数別賃料データ

階数平均賃料(円)専有面積の平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階57,169202,949
2階59,343203,118
3階60,791212,976
4階59,625222,753
5階62,353232,759
6階63,000232,721
7階68,333242,847
8階99,250432,333
9階42,000251,667
10階+114,000402,822

神奈川県の階数別特徴

神奈川県では、低層階の平均賃料が1階で57,169円、2階で59,343円と、東京都と比較して手頃な水準となっています。高層階の10階+では114,000円と高額帯となり、専有面積も40㎡と広くなっています。

2025年12月 埼玉県の賃貸データ

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
さいたま市63,800 (+0.12%)23 (-1.88%)2,762 (+0.11%)
川越市56,829 (+0.25%)24 (-1.92%)2,382 (+0.63%)
川口市64,218 (+0.41%)25 (-4.43%)2,713 (+7.40%)
所沢市53,857 (+0%)22 (+1.01%)2,471 (+0%)
春日部市48,333 (+0%)26 (+0.23%)1,867 (+0%)
狭山市51,312 (+0.61%)27 (-0.18%)1,898 (+0.64%)
草加市51,333 (+0.48%)22 (-0.59%)2,321 (+0.87%)
越谷市61,000 (+0%)23 (+0.92%)2,677 (+0.04%)
蕨市58,500 (+0%)17 (-0.64%)3,430 (+0%)
戸田市69,000 (+0%)40 (+0%)1,725 (+0%)
新座市80,375 (+0%)39 (+0.78%)2,084 (+0.05%)
八潮市59,000 (+0%)25 (+0.85%)2,391 (+0.04%)
富士見市57,222 (+0.61%)22 (-1.96%)2,551 (+0.63%)
ふじみ野市70,647 (+0.62%)32 (-1.96%)2,224 (+1.60%)

2025年12月版 埼玉県 GLCレポートサマリー

埼玉県全体の概要

  • 平均賃料:60,477円(前月比:+0.58%)
  • 平均専有面積:25.00㎡(前月比:-1.57%)
  • 平均㎡単価:2,487円(前月比:+2.30%)

地域別の特徴

さいたま市は平均賃料63,800円(前月比+0.12%)と横ばいで推移し、県内の中心都市として高い賃料水準を維持しています。川口市(64,218円、+0.41%)も安定した推移となっており、主要都市では横ばいから微増の動きとなっています。

全体として、埼玉県は前月比+0.58%と微増となり、㎡単価は+2.30%と上昇しており、コンパクトな物件への需要が高まっています。新座市(80,375円、±0.00%)など一部エリアでは8万円台の高額物件も見られ、全体としては広い専有面積と手頃な賃料というコストパフォーマンスの高さを維持しています。

2025年12月の埼玉県の賃貸傾向

埼玉県は非常に安定した市場環境が継続しています。賃料は前月比+0.58%と微増で、エリアによる大きな変動は見られません。㎡単価は+2.30%と上昇しており、限られた物件に対する需要が高まっていることがうかがえます。さいたま市を中心に県内主要都市では底堅い動きとなっており、全体としては広い専有面積(25.00㎡)と手頃な賃料というコストパフォーマンスの高さを維持しています。階数別では、低・中層階が中心となり、広い居住空間を重視する層に適した市場環境となっています。

埼玉県 階数別賃料データ

階数平均賃料(円)専有面積の平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階57,720242,463
2階61,819262,471
3階62,303252,596
4階72,750352,056
5階60,500302,013

埼玉県の階数別特徴

埼玉県では、低層階の平均賃料が1階で57,720円、2階で61,819円と、一都三県の中でも手頃な水準となっています。専有面積は24㎡〜26㎡と広く、コストパフォーマンスの高さが特徴です。

2025年12月 千葉県の賃貸データ

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
千葉市50,667 (-4.91%)27 (+1.16%)1,963 (-5.49%)
市川市65,214 (+0%)24 (+0%)2,787 (+0%)
船橋市58,406 (+0.20%)23 (-0.61%)2,553 (+0%)
松戸市56,235 (+0%)27 (+0.48%)2,119 (+0%)
習志野市64,976 (+0.24%)27 (+0.97%)2,430 (+0.29%)
柏市55,222 (+0%)25 (+0.36%)2,251 (+0%)
八千代市52,167 (+0.67%)29 (-0.55%)1,789 (+0.68%)
流山市80,333 (+0%)33 (+1.29%)2,466 (+0%)

2025年12月版 千葉県 GLCレポートサマリー

千葉県全体の概要

  • 平均賃料:59,374円(前月比:-2.06%)
  • 平均専有面積:26.00㎡(前月比:-0.38%)
  • 平均㎡単価:2,275円(前月比:-4.01%)

地域別の特徴

千葉市は50,667円(前月比-4.91%)と大幅に減少し、㎡単価も-5.49%と大きく下げています。それでも一都三県で最も手頃な賃料水準を維持しており、コストパフォーマンスの高さが際立っています。

習志野市(64,976円、+0.24%)や八千代市(52,167円、+0.67%)、船橋市(58,406円、+0.20%)など東京アクセスが良好なエリアでは微増で推移し、比較的安定した賃料水準を維持しています。一方、市川市、松戸市、柏市、流山市では前月と同水準となっており、全体として調整局面にあると言えます。

2025年12月の千葉県の賃貸傾向

千葉県は-2.06%と減少しており、千葉市の大幅な減少が影響しています。㎡単価は県全体で-4.01%と下落しており、市場の調整が進んでいます。専有面積は-0.38%と微減となっており、全体としては調整局面にあると言えます。市川市や船橋市など東京アクセスが良好なエリアでは底堅い動きとなっており、広い専有面積(26.00㎡)と比較的手頃な賃料という特徴を保ちながら、ファミリー層や広い住空間を求める層にとって魅力的な選択肢となっています。

千葉県 階数別賃料データ

階数平均賃料(円)専有面積の平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階56,672252,287
2階61,810272,321
3階63,938282,331
4階46,500271,751
5階34,000271,280
6階45,000271,694
7階33,000271,242
9階35,000271,318

千葉県の階数別特徴

千葉県では、低層階の平均賃料が1階で56,672円、2階で61,810円と、一都三県の中で最も手頃な水準となっています。専有面積は25㎡〜27㎡と広く、ファミリー層や広い住空間を求める層にとって魅力的な選択肢となっています。

2025年12月 階数別賃貸データ

関東一都三県 階数別賃料・平均面積データ

階数平均賃料(円)専有面積の平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階61,825193,474
2階66,957203,417
3階65,420193,634
4階76,153233,220
5階84,061283,063
6階71,074272,597
7階95,895392,889
8階92,083392,654
9階75,000252,940
10階+139,285393,541

階数別の特徴

  • 低層階(1〜2階): 1階平均賃料61,825円、専有面積19㎡。2階は66,957円、20㎡。㎡単価は3,474円台と高め。全体物件数の約75%が集中。
  • 中層階(3〜5階): 階数が上がるにつれて専有面積が拡大する傾向が見られます。
  • 高層階(10階+): 平均賃料139,285円と高額帯となり、専有面積も39㎡と広くなっています。眺望や日当たりなどの付加価値が評価されています。

階数別賃貸市場の傾向

階数が上がるほど賃料・専有面積が上昇する傾向が継続しています。低・中層階では物件数が多く、選択肢が豊富である一方、高層階では眺望や日当たりなどの付加価値が評価され、高額な賃料設定となっています。東京都では階数による格差がさらに顕著で、高層階物件は一都三県平均より高い賃料となっています。

まとめ

2025年12月の首都圏賃貸市場は、エリアによって明暗が分かれる結果となりました。東京都(+1.21%)、埼玉県(+0.58%)が上昇した一方、神奈川県(-0.28%)、千葉県(-2.06%)は減少しており、二極化が進んでいます。

地域別では、東京都の墨田区(+13.50%)、北区(+3.79%)で大幅な上昇が見られ、都心部での需要の高まりが顕著になっています。神奈川県では相模原市(+5.30%)が大幅に上昇し、㎡単価も+10.81%と大きく伸びています。千葉県では千葉市(-4.91%)が大幅に減少し、市場の調整が進んでいます。埼玉県では全体的に安定した推移となっており、さいたま市、川口市など主要都市で底堅い動きとなっています。

㎡単価は東京都+0.61%、神奈川県+0.60%、埼玉県+2.30%と上昇している一方、千葉県は-4.01%と下落しており、エリアによる格差が顕著です。専有面積は全エリアで減少しており、東京都-0.42%、神奈川県-3.10%、埼玉県-1.57%、千葉県-0.38%と、コンパクトな物件への需要シフトが見られます。

階数別データからは、高層階ほど専有面積が広く賃料も上昇する傾向が継続していますが、低・中層階では物件数が多く、選択肢が豊富という特徴があります。東京都では階数による格差がさらに顕著となっており、高層階では眺望や日当たりなどの付加価値が評価され、高額な賃料設定となっています。

12月の賃貸市場は全体としてエリアによる二極化が進んでおり、東京都・埼玉県では底堅い推移が続く一方、神奈川県・千葉県では調整局面にあります。立地条件や建物グレード、住空間の効率性、階数による付加価値など、総合的な居住価値による差別化が重要性を増していると言えるでしょう。

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