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グローリア・ライフ・クリエイト(以下、GLC)が管理する関東一都三県の賃貸物件の情報を集計し、2025年第4四半期(10~12月)の3カ月間における各行政区やエリアごとの平均賃料や㎡あたりの賃料データの推移について分析した【2025年4Q(10~12月)】GLC賃貸市場レポートを公開します。

年末需要期を含む2025年第4四半期において、首都圏賃貸市場では安定的な成長基調とエリア特性の一層の明確化という2つの特徴が確認されました。

※本調査内容の転載にあたりましては、「グローリア・ライフ・クリエイト調べ」のクレジットを付記の上、ご使用いただきますよう、お願い申し上げます。

2025年4Q(10~12月) 首都圏(一都三県)の賃貸データ推移

一都三県 3カ月推移データ

地域項目10月11月12月変動率(10→12月)
東京都平均賃料(円)66,47667,10367,158+1.03%
平均面積(㎡)19.0019.0019.00+0.00%
賃料㎡単価(円/㎡)3,6413,6423,648+0.19%
神奈川県平均賃料(円)58,89559,31659,155+0.44%
平均面積(㎡)20.0021.0020.00+0.00%
賃料㎡単価(円/㎡)2,9922,9932,997+0.17%
埼玉県平均賃料(円)60,16760,38660,477+0.52%
平均面積(㎡)25.0025.0025.00+0.00%
賃料㎡単価(円/㎡)2,4312,4832,487+2.30%
千葉県平均賃料(円)60,52760,30160,277-0.41%
平均面積(㎡)26.0026.0026.00+0.00%
賃料㎡単価(円/㎡)2,3552,3602,358+0.13%

一都三県 推移サマリー

2025年第4四半期(10~12月)の首都圏賃貸市場は、年末需要期における堅調な成長が特徴となりました。前四半期(3Q)で見られた安定化傾向を維持しつつ、全体的に穏やかながらも着実な上昇基調で推移しました。

賃料推移では東京都が+1.03%と最も高い上昇率を示し、埼玉県も+0.52%、神奈川県も+0.44%の成長となりました。千葉県のみ-0.41%の微減となりましたが、㎡単価は+0.13%と微増しています。

㎡単価については埼玉県が+2.30%と顕著に上昇率し、一都三県で最も高い伸びでした。東京都(+0.19%)、神奈川県(+0.17%)、千葉県(+0.13%)も微増となり、全地域で向上しています。3Qから4Qにかけて市場の成熟化と価値の定着が進行しています。

2025年4Q(10~12月) 東京都賃貸データ推移

東京都 3カ月推移データ

東京都全体10月11月12月変動率(10→12月)
平均賃料(円)66,47667,10367,158+1.03%
平均面積(㎡)19.0019.0019.00+0.00%
賃料㎡単価(円/㎡)3,6413,6423,648+0.19%

東京都主要エリア動向

注目上昇エリア: 墨田区の大幅上昇

墨田区は4Q期間中に+13.26%という都内最大級の賃料上昇率を記録。平均賃料が58,935円から66,750円へと7,815円上昇し、スカイツリー周辺の再開発効果と錦糸町エリアの商業活性化が市場に反映されています。

高級住宅地の安定成長

港区(161,857円)、文京区(134,385円)、目黒区(83,286円)など、従来からの高級住宅地が高水準を維持しながら安定推移しています。特に港区は平均㎡単価3,745円と突出した価値を保持しています。

下落エリア: 新宿区の調整

新宿区は-7.25%と下落しましたが、㎡単価4,312円という高水準を維持しており、商業・業務地区特有の一時的調整と判断されます。平均面積の縮小も影響しています。

東京都 推移サマリー

東京都の賃貸市場は4Q期間中に+1.03%の堅調な上昇でした。賃料、㎡単価ともに上昇基調を維持し、首都圏賃貸市場の牽引役としての地位を確固たるものとしています。㎡単価3,648円は依然として一都三県で最高水準を維持しており、東京都のプレミアムポジションは揺るぎないものとなっています。

2025年4Q(10~12月) 神奈川県賃貸データ推移

神奈川県 3カ月推移データ

項目10月11月12月変動率(10→12月)
平均賃料(円)58,89559,31659,155+0.44%
平均面積(㎡)20.0021.0020.00+0.00%
賃料㎡単価(円/㎡)2,9922,9932,997+0.17%

神奈川県主要都市動向

横浜市・相模原市の安定推移

横浜市は県内最大都市として賃料+0.57%の微増で安定推移。㎡単価も3,008円と微増しており、着実に価格が向上しています。相模原市は+5.68%と顕著に上昇し、㎡単価も+9.15%と大幅に上昇、郊外エリアの新たな需要喚起が確認されます。

神奈川県 推移サマリー

神奈川県は4Q期間中に+0.44%の微増となり、3Qの微減から転じて成長基調に戻りました。㎡単価の微増(+0.17%)は市場の健全性を示しており、安定した成長軌道への回帰が確認されます。東京近接エリアとしての優位性と、独自の都市魅力を活かしたバランスの取れた市場展開が特徴です。

2025年4Q(10~12月) 埼玉県賃貸データ推移

埼玉県 3カ月推移データ

項目10月11月12月変動率(10→12月)
平均賃料(円)60,16760,38660,477+0.52%
平均面積(㎡)25.0025.0025.00+0.00%
賃料㎡単価(円/㎡)2,4312,4832,487+2.30%

埼玉県主要都市動向

川口市の顕著な成長

川口市は㎡単価+7.53%という県内最大の上昇率を記録。東京近接エリアとしての立地優位性が一層評価され、都心通勤者からの強い需要が確認されます。

さいたま市・富士見市の安定基盤

さいたま市は県庁所在地として安定した需要を維持。富士見市も+0.98%の上昇を示し、それぞれの特色を活かした需要を確保しています。

埼玉県 推移サマリー

埼玉県は4Q期間中に一都三県で最も高い㎡単価上昇率(+2.30%)で、3Qに続き顕著に成長しました。専有面積25.00㎡という広さを維持しながらの価値向上は、コストパフォーマンスの高さを表しているのかもしれません。川口市を中心とした東京近接エリアの評価向上が全体を牽引し、埼玉県の市場価値の再評価が進行中です。

2025年4Q(10~12月) 千葉県賃貸データ推移

千葉県 3カ月推移データ

項目10月11月12月変動率(10→12月)
平均賃料(円)60,52760,30160,277-0.41%
平均面積(㎡)26.0026.0026.00+0.00%
賃料㎡単価(円/㎡)2,3552,3602,358+0.13%

千葉県主要都市動向

船橋市の㎡単価上昇

船橋市は賃料が-2.61%と下落したものの、㎡単価は+1.07%と上昇。コンパクト化による効率性重視の傾向が顕著です。

流山市・八千代市の安定推移

流山市(平均80,333円)、八千代市(+0.67%)は共に安定した推移を示し、つくばエクスプレス・東葉高速鉄道沿線としての立地価値を維持しています。

千葉県 推移サマリー

千葉県は4Q期間中に-0.41%の軽微な調整を経験しましたが、㎡単価は+0.13%と微増しており、市場の健全性は維持されています。専有面積26.00㎡という一都三県最大の広さを保ちながらの安定推移は、ファミリー層向け市場の底堅さを示しています。

2025年4Q 市区町村レベル注目エリア分析

賃料上昇率ランキング TOP10(10月→12月)

順位市区町村変動率10月賃料12月賃料
1位東京都墨田区+13.26%58,935円66,750円
2位東京都東村山市+7.88%38,753円41,805円
3位神奈川県相模原市+5.68%50,357円53,217円
4位東京都北区+4.90%70,653円74,112円
5位東京都台東区+4.13%87,250円90,857円
6位東京都国立市+3.36%111,750円115,500円
7位東京都葛飾区+1.47%54,581円55,382円
8位東京都渋谷区+1.33%75,808円76,815円
9位東京都杉並区+1.33%79,020円80,069円
10位東京都文京区+1.29%132,667円134,385円

㎡単価上昇率ランキング TOP10(10月→12月)

順位市区町村変動率10月単価12月単価
1位神奈川県相模原市+9.15%2,207円2,409円
2位埼玉県川口市+7.53%2,523円2,713円
3位東京都国立市+4.16%2,117円2,205円
4位東京都墨田区+2.91%3,850円3,962円
5位東京都新宿区+1.60%4,244円4,312円
6位東京都荒川区+1.23%3,897円3,945円
7位千葉県船橋市+1.07%2,526円2,553円
8位埼玉県富士見市+0.99%2,526円2,551円
9位東京都葛飾区+0.92%3,588円3,621円
10位東京都練馬区+0.85%3,405円3,434円

下落エリアの実態

市区町村変動率10月賃料12月賃料要因分析
東京都新宿区-7.25%83,316円77,273円面積縮小による調整
東京都府中市-2.82%64,564円62,741円小幅な価格調整
千葉県船橋市-2.61%59,970円58,406円効率化重視の調整

2025年4Q 市場トレンド分析

年末需要期の堅調な推移

4Q期間中の最大の特徴は、年末需要期における堅調な市場推移です。3Q期間で見られた安定化傾向を維持しつつ、東京都+1.03%、埼玉県+0.52%、神奈川県+0.44%と、着実な上昇基調が確認されました。

地域特性の一層の明確化

各地域の役割分担が一層鮮明になりました

  • 東京都: 高価格帯での安定成長、プレミアム市場の確立
  • 神奈川県: バランス型市場での微増基調への転換
  • 埼玉県: コストパフォーマンス市場での顕著な価値上昇
  • 千葉県: 広さ重視市場での安定維持

㎡単価上昇の広がり

特筆すべきは全地域で㎡単価が上昇した点です。埼玉県+2.30%を筆頭に、東京都+0.19%、神奈川県+0.17%、千葉県+0.13%と、市場全体で価値向上が進行しています。これは単なる面積調整ではなく、賃貸物件そのものの質的向上を示唆しています。

まとめ

2025年第4四半期(10~12月)の首都圏賃貸市場は、年末需要期における堅調な成長市場の成熟化進行が最大の特徴となりました。前四半期の安定化傾向を維持しつつ、全地域で㎡単価が上昇したことが実データから確認されます。

主要な市場動向

  • 全体的な上昇基調: 千葉県を除く全地域で賃料上昇
  • 東京都の牽引力: +1.03%の上昇で市場を牽引
  • 埼玉県の躍進: ㎡単価+2.30%で最高の上昇率
  • 全地域での価値向上: 全地域で㎡単価が上昇

市場成熟化の新段階へ

4Q期間で確認された全地域での㎡単価上昇は、首都圏賃貸市場が成熟化の新段階に入ったことを示しています。今後は、立地・品質・ライフスタイル適合性による細分化された需要に応える供給戦略が重要となり、多様性と持続的成長を両立した健全な市場環境の構築が進むものと期待されます。

特に埼玉県の顕著な成長墨田区・相模原市などの地域別特色が数値で確認されたことは、首都圏不動産市場の多様化と成熟化を示す重要なポイントです。

本調査は、GLC管理物件の実際のデータに基づく分析結果であり、首都圏賃貸市場の堅調な成長基調と地域特性の明確化を客観的に示すものとなっています。市区町村レベルでの詳細分析により、投資判断や事業展開における具体的な指標を提供しています。

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