TOPコラム一覧賃貸市場レポート【2025年11月版】GLC賃貸市場レポート
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グローリア・ライフ・クリエイト(以下、GLC)が管理する関東一都三県の賃貸物件の情報を集計し、各行政区やエリアごとの平均賃料や㎡あたりの賃料データ、階数による違いなどについて分析した【2025年11月版】GLC賃貸市場レポートを公開します。

※本調査内容の転載にあたりましては、「グローリア・ライフ・クリエイト調べ」のクレジットを付記の上、ご使用いただきますよう、お願い申し上げます。

202511 首都圏(一都三県)の賃貸データ

2025年11月の賃貸データです。首都圏全体で見ると、東京都平均賃料66,358円(前月比+0.07%)を中心に、神奈川県59,323円(+0.73%)、埼玉県60,127円(-0.07%)、千葉県60,622円(+0.16%)と、全エリアで微増または横ばいとなり、同心円状に賃料が分布する構造は継続しています。

東京都の㎡単価は3,626円と前月比+3.99%と上昇し、市場の底堅さが確認されています。専有面積は東京都・神奈川県でわずかに増加(東京都+0.32%、神奈川県+1.43%)しており、広めの物件への需要も見られます。

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
東京都66,358 (+0.07%)19.08 (+0.32%)3,626 (+3.99%)
神奈川県59,323 (+0.73%)20.64 (+1.43%)2,979 (+2.94%)
埼玉県60,127 (-0.07%)25.4 (+0.04%)2,431 (+2.57%)
千葉県60,622 (+0.16%)26.1 (-0.76%)2,370 (+3%)

202511 東京都の賃貸データ

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
千代田区82,500 (+0%)27.49 (+0%)3,004 (+0.1%)
中央区77,000 (+0%)22.85 (+0%)3,429 (+1.75%)
港区161,857 (+0%)47.25 (+0%)3,745 (+9.31%)
新宿区86,172 (+3.43%)20.89 (+3.11%)4,279 (+4.06%)
文京区139,167 (+4.9%)42.02 (+4.66%)3,291 (-0.39%)
台東区90,865 (+4.14%)29.22 (+9.52%)3,451 (+5.54%)
墨田区58,811 (-0.21%)15.48 (-0.13%)3,846 (+1.16%)
江東区63,504 (+0.2%)14.63 (+0.62%)4,393 (+0.78%)
品川区82,508 (-0.26%)22.23 (+0.45%)3,847 (+2.92%)
目黒区80,000 (-3.95%)20.98 (-3.01%)3,867 (+0.44%)
大田区71,002 (-0.63%)19.22 (-0.16%)3,813 (+2.72%)
世田谷区81,963 (+0.85%)23.87 (+1.06%)3,652 (+6.13%)
渋谷区83,571 (+10.24%)23.9 (+16.81%)3,738 (+0.89%)
中野区82,564 (+0.56%)23.07 (+0.87%)3,847 (+7.16%)
杉並区76,310 (-0.67%)20.91 (-0.43%)3,795 (+3.75%)
豊島区68,368 (-3.46%)18.5 (+0.16%)3,926 (+2.4%)
北区71,403 (+1.06%)21.69 (-0.32%)3,527 (+8.62%)
荒川区61,350 (+0.09%)16.06 (+0.06%)3,897 (+2.04%)
板橋区65,800 (+0.45%)18.82 (+0.7%)3,570 (+1.85%)
練馬区68,137 (+0.11%)21.21 (+0.28%)3,401 (+5.69%)
足立区54,877 (-0.21%)15.71 (-0.57%)3,548 (+1.92%)
葛飾区54,415 (-0.3%)15.52 (-0.13%)3,585 (+2.08%)
江戸川区63,296 (-0.43%)17.67 (+0.11%)3,710 (+3%)
八王子市68,207 (-0.18%)26.33 (+0.04%)2,592 (-0.15%)
立川市66,562 (+0%)17.52 (+0%)3,832 (+0.87%)
武蔵野市74,429 (-0.25%)18.87 (+0.11%)3,980 (+0.56%)
三鷹市60,250 (+0%)21.34 (+0%)2,823 (+0%)
府中市63,393 (-1.81%)20.73 (+1.37%)3,099 (-1.84%)
調布市68,818 (-0.26%)19.71 (+2.82%)3,531 (-1.89%)
小金井市66,851 (+0.12%)20.34 (+0.64%)3,409 (+3.18%)
小平市63,682 (-0.09%)28.72 (+1.06%)2,397 (+6.87%)
国分寺市63,821 (-0.2%)19.17 (-0.36%)3,339 (+0.45%)
国立市115,000 (+2.91%)56.68 (+6.52%)2,029 (-3.38%)
狛江市66,333 (-1.83%)22.65 (-0.74%)2,935 (-0.88%)
東久留米市72,471 (-0.35%)46.21 (+0.13%)1,610 (+2.16%)
東村山市38,360 (-1.01%)17.81 (-0.39%)2,238 (+3.28%)
多摩市70,667 (+0%)25.84 (+0%)2,764 (+1.06%)
西東京市70,200 (+7.13%)25.16 (+6.43%)2,880 (+3.9%)

202511月版 東京都 GLCレポートサマリー

東京都全体の概要

  • 平均賃料:66,358円(前月比:+0.07%)
  • 平均専有面積:19.08㎡(前月比:+0.32%)
  • 平均㎡単価:3,626円(前月比:+3.99%)

地域別の特徴

都心部では、港区の平均賃料が161,857円(前月比±0.00%)と前月と同水準を維持し、引き続き都内最高水準となっています。文京区(139,167円、前月比+4.90%)が大幅に上昇し、新宿区(86,172円、+3.43%)、台東区(90,865円、+4.14%)も上昇しました。

城西エリアでは、渋谷区が76,726円(前月比+10.24%)と大幅に上昇し、最も高い上昇率となりました。専有面積も+16.81%と増加しており、広めの物件への需要が顕著です。世田谷区は81,270円(±0.00%)と横ばいで推移しています。

城東エリアでは、江東区の㎡単価が4,415円と引き続き都内最高水準を維持しています。台東区の㎡単価は+5.54%と上昇し、エリアの人気の高まりが見られます。

一方、目黒区(-3.95%)、豊島区(-3.46%)では賃料が微減となり、一部エリアで調整の動きも見られました。

202511月の東京都の賃貸傾向

東京都の賃貸市場は11月に入り、全体的に堅調な推移となっています。特に渋谷区、文京区、台東区、新宿区などで上昇が目立ち、都心部・人気エリアでの需要の高まりが確認されています。一方、目黒区や豊島区など一部エリアでは調整の動きも見られ、エリアによる二極化が進んでいます。㎡単価は前月比+3.99%と大きく上昇しており、限られた都心部の物件に対する競争が激化していることがうかがえます。階数別では、高層階ほど賃料・専有面積が上昇する傾向が継続しており、眺望や日当たりなどの付加価値が評価されています。

東京都 階数別賃料データ

階数平均賃料(円)専有面積の平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階62,732173,650
2階67,865203,542
3階65,605173,834
4階75,447233,260
5階90,621283,150
6階73,250272,635
7階114,250383,320
8階88,500362,813
9階100,714293,515
10階+151,142413,659

東京都の階数別特徴

低層階(1〜2階)では、1階の平均賃料が62,732円、専有面積17㎡、2階は67,865円、20㎡となっています。㎡単価は3,650円〜3,542円台と高めです。

中層階(3〜5階)では、5階になると平均賃料90,621円、専有面積28㎡と拡大し、高層階への移行が見られます。

高層階(10階+)では、平均賃料151,142円と高額帯となり、専有面積も41㎡と広くなっています。眺望や日当たりなどの付加価値が評価されています。

202511 神奈川県の賃貸データ

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
横浜市58,275 (+0.64%)20.31 (+2.21%)2,956 (+1.44%)
川崎市65,027 (+0.6%)20.2 (-0.1%)3,349 (+4.75%)
相模原市50,538 (+0.36%)24.89 (+1.92%)2,174 (+5.43%)
横須賀市51,578 (+1.72%)19.56 (+0.72%)2,641 (+1.15%)
平塚市59,878 (+0.04%)22.37 (+0%)2,676 (+0%)
大和市50,935 (-0.8%)24.93 (-2.92%)2,153 (+7.7%)

横浜市区別データ

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
鶴見区61,122 (-1.44%)20.79 (-0.29%)2,990 (+0.54%)
神奈川区61,321 (+0%)18.79 (+0%)3,349 (+2.6%)
西区64,740 (+9.2%)25.12 (+14.65%)2,716 (+0.37%)
中区52,416 (+1.07%)17.57 (+1.44%)2,993 (-0.03%)
南区53,761 (+0.77%)18.86 (-0.32%)2,868 (+1.7%)
磯子区52,555 (-0.08%)18.35 (+0%)2,865 (-0.03%)
金沢区59,666 (+9.11%)24.52 (+12.58%)2,737 (+9%)
港北区60,857 (-1.15%)17.04 (-0.41%)3,583 (-0.42%)
戸塚区54,333 (-0.53%)14.62 (-0.14%)3,716 (-0.4%)
港南区52,22419.12,737
旭区53,903 (+0%)20.58 (+0%)2,610 (-0.34%)
青葉区29,000 (+0%)16.25 (+0%)1,785 (+0%)
保土ケ谷区68,950 (+2.42%)29.53 (+3.87%)2,562 (+8.19%)

川崎市区別データ

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
川崎区61,000 (+0%)16.66 (+0%)3,664 (+0.08%)
幸区66,000 (+0%)22.4 (+0%)2,946 (+0%)
中原区64,878 (+2.44%)18.72 (-2.3%)3,545 (+7.26%)
高津区75,682 (+0.18%)23.34 (+0.47%)3,549 (+9.13%)
多摩区60,157 (+0.15%)19.6 (+0.26%)3,163 (+2.93%)
麻生区61,000 (+0%)18.82 (+0%)3,251 (+0.31%)

202511月版 神奈川県 GLCレポートサマリー

神奈川県全体の概要

  • 平均賃料:59,323円(前月比:+0.73%)
  • 平均専有面積:20.64㎡(前月比:+1.43%)
  • 平均㎡単価:2,979円(前月比:+2.94%)

地域別の特徴

横浜市は平均賃料58,275円(前月比+0.64%)と微増し、専有面積も+2.21%と増加しました。西区(+9.20%)、金沢区(+9.11%)で大幅な上昇が見られ、エリアによる需要の差が顕著です。保土ケ谷区は+2.42%と上昇し、㎡単価も+8.19%と大きく伸びています。港北区や戸塚区の㎡単価は高水準を維持し、東京都心へのアクセスが良好なエリアで人気が高まっています。

川崎市は平均賃料65,027円(前月比+0.60%)と微増し、㎡単価は+4.75%と大きく上昇しました。高津区(+0.18%)、中原区(+2.44%)で上昇が見られ、川崎市の㎡単価は高津区+9.13%、中原区+7.26%と大幅に伸びており、東京都心への近接性が評価されています。

相模原市は50,538円(前月比+0.36%)、横須賀市は51,578円(+1.72%)と微増となり、郊外エリアでも底堅い動きとなっています。大和市は50,935円(-0.80%)と微減となりましたが、㎡単価は+7.70%と大幅に上昇しており、コンパクトな物件への需要が高まっています。

202511月の神奈川県の賃貸傾向

神奈川県では、横浜市・川崎市ともに堅調な推移となっています。特に西区、金沢区、保土ケ谷区などで大幅な上昇が見られ、エリアによる需要の差が顕著になっています。㎡単価は県全体で+2.94%と上昇しており、東京都心へのアクセスが良好なエリアでは高い水準を維持しています。専有面積も+1.43%と増加しており、広めの物件への需要も見られます。階数別では、高層階ほど専有面積が広く賃料も上昇する傾向が見られ、眺望や利便性が評価されています。

神奈川県 階数別賃料データ

階数平均賃料(円)専有面積の平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階56,865202,935
2階59,018193,096
3階60,642212,960
4階59,866222,708
5階61,866232,722
6階63,000232,720
7階68,333242,846
8階99,250422,333
9階138,000761,722
10階+114,000402,822

神奈川県の階数別特徴

神奈川県では、低層階の平均賃料が1階で56,865円、2階で59,018円と、東京都と比較して手頃な水準となっています。高層階の9階では138,000円と高額帯となり、専有面積も76㎡と広くなっています。

202511 埼玉県の賃貸データ

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
さいたま市63,724 (+0.14%)23.44 (-0.04%)2,759 (+1.66%)
川越市56,686 (-0.08%)24.47 (+0.41%)2,367 (+1.68%)
川口市63,953 (+0.05%)26.16 (+0%)2,526 (+3.36%)
所沢市53,857 (+0%)21.78 (+0%)2,471 (-0.08%)
春日部市48,333 (+0%)25.94 (+0%)1,867 (+0.21%)
狭山市51,000 (-0.61%)27.05 (+0%)1,886 (-0.58%)
草加市51,090 (+0.18%)22.13 (+0.32%)2,301 (-0.48%)
越谷市61,000 (+0%)22.79 (+0%)2,676 (-0.04%)
蕨市58,500 (+0%)17.11 (+0%)3,430 (+0.32%)
戸田市69,000 (+0%)40 (+0%)1,725 (+0%)
新座市80,375 (+0%)38.7 (+0%)2,083 (+0.29%)
八潮市59,000 (+0%)24.79 (+0%)2,390 (+0.42%)
富士見市56,875 (+0.37%)22.44 (+0%)2,535 (+0.4%)
ふじみ野市70,214 (-0.11%)32.64 (+1.3%)2,189 (+0.32%)

202511月版 埼玉県 GLCレポートサマリー

埼玉県全体の概要

  • 平均賃料:60,127円(前月比:-0.07%)
  • 平均専有面積:25.4㎡(前月比:+0.04%)
  • 平均㎡単価:2,431円(前月比:+2.57%)

地域別の特徴

さいたま市は平均賃料63,713円(前月比+0.14%)と横ばいで推移し、県内の中心都市として高い賃料水準を維持しています。㎡単価は+1.66%と上昇し、市場の底堅さが見られます。川口市(63,837円、+0.00%)、川越市(56,790円、+0.11%)も安定した推移となっており、主要都市では横ばいから微増の動きとなっています。

全体として、埼玉県は前月比-0.07%と微減となりましたが、㎡単価は+2.57%と上昇しており、コンパクトな物件への需要が高まっています。新座市(80,375円、±0.00%)など一部エリアでは8万円台の高額物件も見られ、全体としては広い専有面積と手頃な賃料というコストパフォーマンスの高さを維持しています。

202511月の埼玉県の賃貸傾向

埼玉県は非常に安定した市場環境が継続しています。賃料は前月比-0.07%とほぼ横ばいで、エリアによる大きな変動は見られません。㎡単価は+2.57%と上昇しており、限られた物件に対する需要が高まっていることがうかがえます。さいたま市を中心に県内主要都市では底堅い動きとなっており、全体としては広い専有面積と手頃な賃料というコストパフォーマンスの高さを維持しています。階数別では、低・中層階が中心となり、広い居住空間を重視する層に適した市場環境となっています。

埼玉県 階数別賃料データ

階数平均賃料(円)専有面積の平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階57,357242,416
2階61,663262,421
3階61,566252,515
4階72,750352,055
5階60,500302,012

埼玉県の階数別特徴

埼玉県では、低層階の平均賃料が1階で57,357円、2階で61,663円と、一都三県の中でも手頃な水準となっています。専有面積は24㎡〜26㎡と広く、コストパフォーマンスの高さが特徴です。

202511 千葉県の賃貸データ

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
千葉市53,285 (+5.17%)26.69 (+0.11%)2,077 (+9.32%)
市川市65,214 (+0.17%)24.38 (+0.66%)2,787 (+3.68%)
船橋市58,290 (-2.8%)23.14 (-5.51%)2,553 (+4.25%)
松戸市56,235 (+0%)26.87 (+0%)2,119 (+1.24%)
習志野市64,820 (+0.06%)26.74 (+0%)2,423 (+0%)
柏市55,222 (+0%)24.91 (+0%)2,251 (+1.53%)
八千代市51,818 (+0%)29.16 (+0%)1,777 (+0%)
流山市80,333 (+0%)32.58 (+0%)2,466 (+0%)

202511月版 千葉県 GLCレポートサマリー

千葉県全体の概要

  • 平均賃料:60,622円(前月比:+0.16%)
  • 平均専有面積:26.1㎡(前月比:-0.76%)
  • 平均㎡単価:2,370円(前月比:+3%)

地域別の特徴

千葉市は53,288円(前月比+5.17%)と大幅に上昇し、㎡単価も+9.32%と大きく伸びています。それでも一都三県で最も手頃な賃料水準を維持しており、コストパフォーマンスの高さが際立っています。

市川市(65,214円、+0.17%)や習志野市(64,824円、+0.06%)など東京アクセスが良好なエリアでは微増で推移し、比較的高い賃料水準を維持しています。一方、船橋市(58,290円、-2.80%)では賃料が微減となりましたが、これは専有面積の減少(-5.51%)によるもので、㎡単価は+4.25%と上昇しています。

202511月の千葉県の賃貸傾向

千葉県は微増で推移しており、千葉市の大幅な上昇が目立ちます。㎡単価は県全体で+3.00%と上昇しており、コンパクトな物件への需要が高まっています。専有面積は-0.76%と減少しており、限られた物件への競争が見られます。市川市や船橋市など東京アクセスが良好なエリアでも底堅い動きとなっており、広い専有面積(26.10㎡)と比較的手頃な賃料という特徴を保ちながら、ファミリー層や広い住空間を求める層にとって魅力的な選択肢となっています。

千葉県 階数別賃料データ

階数平均賃料(円)専有面積の平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階57,908242,371
2階62,688262,421
3階65,300272,378
4階54,000262,033
5階34,000261,280
6階45,000261,694
9階35,000261,318

千葉県の階数別特徴

千葉県では、低層階の平均賃料が1階で57,908円、2階で62,688円と、一都三県の中で最も手頃な水準となっています。専有面積は24㎡〜26㎡と広く、ファミリー層や広い住空間を求める層にとって魅力的な選択肢となっています。

202511 階数別賃貸データ

関東一都三県 階数別賃料・平均面積データ

階数平均賃料(円)専有面積の平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階61,512183,449
2階66,214203,393
3階64,795183,621
4階72,914233,124
5階80,654272,958
6階66,467252,616
7階89,941303,069
8階92,083382,653
9階104,909422,826
10階+148,666413,603

階数別の特徴

  • 低層階(1〜2階): 1階平均賃料61,512円、専有面積18㎡。2階は66,214円、20㎡。㎡単価は3,449円台と高め。全体物件数の約75%が集中。
  • 中層階(3〜5階): 階数が上がるにつれて専有面積が拡大する傾向が見られます。
  • 高層階(10階+): 平均賃料148,666円と高額帯となり、専有面積も41㎡と広くなっています。眺望や日当たりなどの付加価値が評価されています。

階数別賃貸市場の傾向

階数が上がるほど賃料・専有面積が上昇する傾向が継続しています。低・中層階では物件数が多く、選択肢が豊富である一方、高層階では眺望や日当たりなどの付加価値が評価され、高額な賃料設定となっています。東京都では階数による格差がさらに顕著で、高層階物件は一都三県平均より高い賃料となっています。

まとめ

2025年11月の首都圏賃貸市場は、全体的に堅調な推移となりました。東京都(+0.07%)、神奈川県(+0.73%)、埼玉県(-0.07%)、千葉県(+0.16%)とすべてのエリアで横ばいから微増となり、市場の底堅さが確認されています。

地域別では、東京都の渋谷区(+10.24%)、文京区(+4.90%)、台東区(+4.14%)、新宿区(+3.43%)で上昇が見られ、都心部・人気エリアでの需要の高まりが顕著になっています。神奈川県では横浜市の西区(+9.20%)、金沢区(+9.11%)、川崎市の中原区(+2.44%)で上昇が目立ち、東京都心へのアクセスが良好なエリアで人気が高まっています。千葉県では千葉市(+5.17%)が大幅に上昇し、埼玉県では全体的に安定した推移となっています。

㎡単価は全エリアで上昇しており、東京都+3.99%、神奈川県+2.94%、埼玉県+2.57%、千葉県+3.00%と、限られた物件に対する競争が激化していることがうかがえます。一方、専有面積は東京都+0.32%、神奈川県+1.43%と微増となり、広めの物件への需要も見られます。

階数別データからは、高層階ほど専有面積が広く賃料も上昇する傾向が継続していますが、低・中層階では物件数が多く、選択肢が豊富という特徴があります。東京都では階数による格差がさらに顕著となっており、高層階では眺望や日当たりなどの付加価値が評価され、高額な賃料設定となっています。

11月の賃貸市場は全体として底堅い推移にあり、エリアによる二極化が進んでいます。都心部・人気エリアでは需要の高まりが顕著である一方、一部エリアでは調整の動きも見られます。立地条件や建物グレード、住空間の効率性、階数による付加価値など、総合的な居住価値による差別化が重要性を増していると言えるでしょう。

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