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賃貸住宅フェア2025 セミナーレポート「入居者目線で考える。お金をかけない満室経営のポイント」

2025年9月18日、東京ビッグサイトで開催された「賃貸住宅フェア2025」において、当社・グローリア・ライフ・クリエイトは「入居者目線で考える。お金をかけない満室経営のポイント」セミナーを開催し、代表取締役の平野雅也とサブリース事業部次長の比留間陽介が登壇しました。

人口減少、高齢化、金利上昇、家賃下落など、賃貸経営を取り巻く環境が厳しさを増す中、いかにコストを抑えながら満室経営を実現するか。このテーマは多くのオーナーにとって切実な課題となっています。会場には多くのオーナーや不動産業界関係者の方々にご参加いただきました。今回は、セミナーの様子を紹介します。

写真撮影はスマートフォンで十分!プロが教える物件PR術

セミナーでは、満室経営で重要となる部分を「お金をかけない3つのポイント」として、物件PR、リフォーム・修繕、管理会社選びを紹介しました。

まず最初に取り上げたのが、物件写真の撮影テクニックです。

「今はスマートフォンやパソコンで物件を探される方がほとんどです。写真は最初に目に入るポイントですから、綺麗に撮ることは本当に重要です」(比留間次長)。グローリア・ライフ・クリエイトで使用している物件写真は、すべてスマートフォンで撮影しています。特別な機材などは必要ありません。

サブリース事業部次長・比留間陽介

外観撮影のポイントについて、「写真の建物の中心軸を決めて、物件がぶれないように撮ることが大切です。晴れた日の青空が入るように、できれば午前中に撮影します。午後だと逆光になってしまうことが多いんです」(比留間次長)。さらに、正面からではなく斜めから撮影することで奥行きが出て、周辺環境も伝わりやすくなるといったテクニックを紹介しました。

平野社長も「全体をいかに見せるか、広く見せるかが重要。私も最終的にはすべての写真をチェックしています」と、写真へのこだわりを語りました。一物件あたり、室内だけで40枚、10部屋あれば400枚もの写真を撮影するという徹底ぶりです。

室内撮影については、「中腰ぐらいの高さから撮影して、天井と床のバランスが同じぐらいになるようにします。ドアは開けて撮影した方が、奥に何があるか分かりますし、部屋も広く見えます」(比留間次長)というのも実践的なポイントです。

このようなノウハウを持つことで、オーナー自身もポータルサイトに掲載されている自身の物件写真を改良し、反響率を底上げすることが十分に可能です。

物件のPRについては、その他にも良いマイソク(物件チラシ)悪いマイソクについても紹介し、多くの参加者が熱心に耳を傾けていました。

壁紙一つで差別化!インパクトのあるリフォーム戦略

代表取締役・平野雅也

続いて取り上げたのが、リフォーム・修繕のポイントです。平野社長は「大規模なリフォームではなく、まず壁を変えることが、入居率の向上には欠かせません」と紹介。その理由について、「アパートは大体同じ間取り、同じ家賃帯で競合します。どこかでインパクトをつける必要があり、ドアを開けた瞬間に目に入る壁紙が綺麗だと、お客様の頭に残りやすいんです」と説明しました。

特に、狭い部屋には横に長い柄の壁紙を使用することで、視覚的に広く見せる効果があるといいます。「14㎡、15㎡という狭い部屋に、ボーダー柄の壁紙を使うと、入った瞬間に広く感じてもらえます」(平野社長)。

また、デザインクロスは通常の白い壁紙より若干高額になるものの、「1回目の退去時はクリーニングだけで済むケースが多く、長期的に見れば費用を抑えられます」と、コストパフォーマンスの良さを強調しました。

グローリア・ライフ・クリエイトのサブリース物件では、壁紙にかかるこれらの費用を会社負担で実施しており、「少し単価が高くても早く決まってくれた方が、事業としては効率が良い」という点は、当社が選ばれるポイントのひとつです。

加えて、「クロスメイク」という手法も紹介されました。これは壁紙を張り替えるのではなく、上から塗装する方法で、「費用は通常の張り替えの半分程度、工期も数時間で完了します」と比留間次長。繁忙期で時間がない時などに特に有効だといいます。

管理会社選びの決め手は「担当者の継続性」と「入居付け力」

セミナーの後半では、安定した賃貸経営のための管理会社選びについて触れられました。比留間次長によると、オーナー様が管理会社の変更を検討する理由として最も多いのが「担当者がコロコロ変わって意思疎通ができない」ことと「なかなか入居が決まらない」ことだといいます。

これに対し当社では、「小さい会社だからこそできる、きめ細かいサービスを提供している」(平野)として、社員の定着率を高め、長期的な信頼関係構築に努めています。

参加者からの「繁忙期以外のプロモーション戦略は?」という質問に対し、「基本的に繁忙期も閑散期も変わらない。毎日が繁忙期のような状態で取り組んでいるので、特別な戦略はない。常に全力で取り組むことが大切」(平野社長)。この姿勢が98%という高い入居率を支えています。

現場の熱意が満室経営を実現する

セミナーの締めくくりに、平野社長は「写真の撮り方やマイソクの工夫、デザインクロスの活用など、今日お話しした内容はすべて重要です。しかし、最終的に最も大切なのは、社員一人ひとりの『何としてでもこの物件を決める』という熱い気持ちです。新築なら完成までに、中古なら1~2カ月以内に必ず決めるという強い意志を持って取り組んでいます」「サブリース物件も集金管理物件も、リスクの有無に関わらず、すべてはオーナー様の喜びのために全力で取り組む。その姿勢が結果につながっている」と、30年以上にわたり賃貸管理に特化してきた経営哲学を語りました。

まとめ:今すぐ実践できる満室経営への第一歩

今回のセミナーで紹介された手法は、どれも特別な設備投資を必要としない、まさに「お金をかけない」満室経営術でした。スマートフォンひとつあれば始められる物件写真の改善、壁紙一つで差別化するリフォーム戦略、そして信頼できる管理会社とのパートナーシップ。これらは、賃貸経営に悩むオーナー様にとって、今すぐ実践できる具体的なソリューションといえるでしょう。

会場からは「写真の撮り方一つで雰囲気が変わる」「デザインクロスの活用方法が参考になった」といった声が聞かれ、参加者にとって実りあるセミナーとなったようです。人口減少や空室率上昇など、賃貸経営環境は厳しさを増していますが、今回取り上げた、入居者目線での細やかな配慮と諦めない熱意があれば、状況を打開できる可能性は十分にあります。

グローリア・ライフ・クリエイトでは、今後も満室経営を目指すオーナー様にとって有用となるセミナーや情報発信を行っていく予定です。

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