TOPコラム一覧賃貸市場レポート【2025年3月版】GLC賃貸市場レポート

グローリア・ライフ・クリエイト(以下、GLC)が管理する関東一都三県の賃貸物件の情報を集計し、各行政区やエリアごとの平均賃料や㎡あたりの賃料データ、階数による違いなどについて分析した【2025年3月版】GLC賃貸市場レポートを公開します。

※本調査内容の転載にあたりましては、「グローリア・ライフ・クリエイト調べ」のクレジットを付記の上、ご使用いただきますよう、お願い申し上げます。

(目次)

2025年3月 首都圏(一都三県)の賃貸データ

2025年3月の賃貸データです。首都圏全体で見ると、東京都(平均賃料65,749円)を中心に、神奈川県(60,358円)、埼玉県(60,174円)、千葉県(59,272円)と、同心円状に賃料が低下していく構造が見られました。前月と比較すると、全ての都県で賃料の上昇が確認され、特に神奈川県では前月比1.4%の上昇となっています。 また、引き続き都心部になるほど平均の専有面積は小さくなり、反比例するように㎡当たりの賃料が高くなる傾向が顕著となっています。特に東京都では前月比1%近い㎡単価の上昇がみられ、賃貸市場の活況が伺えます。

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡ 単価(円/㎡)
東京都¥65,74919.11¥3,441
神奈川県¥60,35822.5¥2,683
埼玉県¥60,17426.92¥2,235
千葉県¥59,27226.15¥2,267

では、地域がどのような傾向にあるのかについても見ていきましょう。

2025年3月 東京都の賃貸データ

2025年3月の東京都の賃貸データは下記の通りです。

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
千代田区¥82,50027.49¥3,001
中央区¥113,20028.66¥3,950
港区¥131,36437.55¥3,498
新宿区¥82,51320.36¥4,052
文京区¥138,88243.56¥3,188
台東区¥90,05428.89¥3,117
墨田区¥58,50315.5¥3,774
江東区¥62,95414.5¥4,342
品川区¥82,07222.43¥3,659
目黒区¥88,80028.89¥3,073
大田区¥68,55718.86¥3,635
世田谷区¥80,44123.82¥3,377
渋谷区¥78,86819.56¥4,033
中野区¥80,79622.05¥3,664
杉並区¥75,58119.26¥3,924
豊島区¥85,72322.59¥3,795
北区¥74,80123.55¥3,177
荒川区¥60,93115.98¥3,813
板橋区¥65,33519.23¥3,398
練馬区¥68,10821.59¥3,155
足立区¥53,33315.56¥3,428
葛飾区¥53,42115.62¥3,420
江戸川区¥62,60717.51¥3,575
八王子市¥62,38624.88¥2,507
立川市¥66,31317.52¥3,786
武蔵野市¥72,80619.55¥3,725
三鷹市¥59,75021.34¥2,800
府中市¥61,05320.28¥3,011
調布市¥68,57119.17¥3,578
小金井市¥66,37720.21¥3,285
小平市¥62,87028.42¥2,212
東村山市¥38,79618.64¥2,081
国分寺市¥61,88218.73¥3,304
国立市¥111,75053.21¥2,100
狛江市¥62,18220.28¥3,066
東久留米市¥72,00045.82¥1,572
多摩市¥64,85726.6¥2,439
西東京市¥67,60724.61¥2,747

2025年3月版 東京都 GLCレポートサマリー

東京都全体の概要
● 平均賃料:65,749円(前月比:+1.14%)
● 平均専有面積:19.11㎡(前月比:+0.05%)
● 平均㎡単価:3,441円(前月比:+0.94%)
● 賃料範囲:23,000円~460,000円

都心三区(千代田区、中央区、港区)の特徴
● 千代田区の平均賃料は82,500円で前月と変わらず
● 港区の平均賃料は131,364円と前月から8.1%下落
● 一方、中央区は113,200円と高水準を維持
● ㎡単価は3区とも3,000円台後半〜4,000円と高水準

城西エリア(新宿区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、練馬区)の特徴
● 新宿区の平均賃料が82,513円と前月比約3.7%上昇
● 新宿区の㎡単価は4,052円と引き続き非常に高い
● 渋谷区も4,000円超の㎡単価を維持し、高い人気を反映
● 専有面積は19〜23㎡台とコンパクト物件が主流

城南エリア(港区、品川区、目黒区、大田区)の特徴
● 品川区の平均賃料は82,072円と前月比微増
● 目黒区は88,800円と高水準を維持
● 品川区の㎡単価は3,659円と上昇傾向
● 大田区は7万円前後と比較的手頃な価格帯

城東エリア(中央区、台東区、墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区)の特徴
● 江東区の㎡単価が4,342円と東京23区全体で最高値を記録
● 墨田区も3,774円と高い㎡単価を維持
● 江東区は平均面積14.5㎡と小さい物件が多いが、利便性重視の需要が強い
● 葛飾区、江戸川区は5万円台と手頃な価格帯が維持

城北エリア(文京区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、足立区)の特徴
● 文京区の平均賃料が138,882円と東京23区内で最高値
● 文京区は専有面積も43.56㎡と広く、高級物件が多く存在
● 足立区は平均賃料53,000円前後と依然として手頃
● 北区、荒川区、板橋区は6〜7万円台と中価格帯

都下の特徴
● 平均賃料:62,000円前後
● 平均専有面積:22〜25㎡
● 平均㎡単価:2,800円台
● 東村山市が平均賃料38,796円と最も手頃な価格帯
● 立川市、武蔵野市は依然として㎡単価が高い傾向

2025年3月の東京都の賃貸傾向


■入居シーズンを反映した全体的な上昇傾向
● 3月は転勤や入学シーズンを前に、多くのエリアで賃料上昇
● 特に新宿区など人気エリアでは需要増による価格上昇が顕著
● 東村山市など郊外エリアも徐々に賃料上昇の兆し

■専有面積と賃料のバランス
● 文京区は広い専有面積と高い賃料が特徴
● 江東区は小さい専有面積ながら㎡単価が極めて高い
● 都心に近いエリアほど㎡単価の上昇が顕著

■地域間格差
● 最も賃料が高い文京区と最も安い東村山市では10万円以上の差
● 同じ23区内でも、城東・城北の一部エリアは比較的手頃な賃料水準

2025年3月、東京都の賃貸市場は入居需要期を迎え、多くのエリアで賃料上昇の傾向が見られました。特に江東区の㎡単価の高さが特筆され、コンパクトな物件でも利便性が重視される傾向が強まっています。また、文京区が最高賃料エリアとして浮上するなど、従来の都心三区以外にも高級エリアが広がりつつあることが今月の特徴と言えます。

2025年3月 神奈川県の賃貸データ

2025年3月の神奈川県の賃貸データは下記の通りです。神奈川県全体では前月比1.40%の賃料上昇が見られ、特に横浜市では6.3%という大幅な上昇を記録しています。

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
横浜市¥62,53820.57¥3,041
川崎市¥66,06022.4¥2,949
相模原市¥48,92924.56¥1,992
横須賀市¥51,63619.67¥2,625
平塚市¥59,85722.37¥2,676
藤沢市¥56,90044.39¥1,282
大和市¥51,25025.68¥1,995

横浜市各区の賃貸データ※緑区、瀬谷区、栄区、泉区、都筑区は該当データなし

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
鶴見区¥62,53820.57¥3,041
神奈川区¥58,94419.17¥3,074
西区¥58,59621.62¥2,710
中区¥53,27018.47¥2,884
南区¥56,38120.1¥2,805
磯子区¥51,86018.1¥2,865
金沢区¥54,33321.87¥2,484
港北区¥60,91517.73¥3,436
戸塚区¥70,14654.43¥1,289
港南区¥52,19219.11¥2,731
旭区¥53,90320.58¥2,620
青葉区¥54,27317.57¥3,089
保土ケ谷区¥67,13628.43¥2,361

川崎市各区の賃貸データ※宮前区は該当データなし

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
川崎区¥61,00016.66¥3,662
幸区¥60,00018.53¥3,238
中原区¥63,33319.16¥3,306
高津区¥80,98632.3¥2,507
多摩区¥59,92719.06¥3,144
麻生区¥61,66718.62¥3,312

2025年3月版 神奈川県 GLCレポートサマリー

神奈川県全体の概要
● 平均賃料:60,358円(前月比:+1.40%)
● 平均専有面積:22.50㎡(前月比:-0.44%)
● 平均㎡単価:2,683円(前月比:+1.86%)
● 賃料範囲:25,500円~130,000円

横浜市の特徴
● 平均賃料:62,538円(前月比:+6.3%)
● 平均専有面積:20.57㎡
● 平均㎡単価:3,041円
横浜市内の区別特徴
● 港北区:引き続き㎡単価が高く、都心へのアクセスの良さを反映
● 鶴見区:専有面積20㎡前後のコンパクト物件が増加
● 青葉区:居住環境の良さから安定した需要

川崎市の特徴
● 平均賃料:66,060円(前月比:ほぼ横ばい)
● 平均専有面積:22.40㎡
● 平均㎡単価:2,949円(前月比:+0.7%)
川崎市内の区別特徴
● 高津区:平均賃料が最も高く、中原区とともに人気エリア
● 川崎区:㎡単価が高く、コンパクトな物件が中心
● 麻生区・多摩区:比較的手頃な価格帯ながら、専有面積は広め

相模原市・その他の地域の特徴
● 相模原市平均賃料:48,929円(前月比:横ばい)
● 平塚市平均賃料:59,857円
● 横須賀市平均賃料:51,636円

2025年3月の神奈川県の賃貸傾向

■横浜市を中心とした賃料上昇
● 横浜市全体で6.3%の賃料上昇が顕著
● 特に東京へのアクセスが良い港北区、鶴見区で上昇傾向
● 都心へのアクセス性が高まるエリアほど需要増

■専有面積の小型化
● 前月比で専有面積が0.44%減少
● 特に横浜市内で20㎡前後のコンパクト物件が増加
● 単身世帯向け物件の需要増を反映

■㎡単価の上昇
● 県全体で㎡単価が1.86%上昇
● 特に横浜市内の主要駅周辺で上昇率が高い
● コンパクト物件の供給増に伴う効率重視の傾向

2025年3月、神奈川県の賃貸市場は横浜市を中心に活況です。特に横浜市での賃料上昇が顕著で、東京都心へのアクセスの良い港北区や鶴見区では引き続き高い需要が見られます。一方で川崎市は安定した価格推移を示し、相模原市や県西部では依然として手頃な賃料水準が維持されています。専有面積の若干の減少傾向は、コンパクトで利便性の高い物件への需要シフトを表しています。

2025年3月 埼玉県の賃貸データ

2025年3月の埼玉県の賃貸データは下記の通りです。埼玉県全体では前月比0.94%の緩やかな賃料上昇が見られ、専有面積はわずかに減少しました。

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
さいたま市¥58,26720.62¥2,825
川越市¥56,81325.83¥2,199
川口市¥63,41226.24¥2,417
所沢市¥53,76221.78¥2,469
春日部市¥61,07136.49¥1,674
狭山市¥50,80027.09¥1,875
草加市¥49,61521.71¥2,285
越谷市¥60,50022.5¥2,689
蕨市¥63,20019.1¥3,309
新座市¥81,25038.71¥2,099
八潮市¥58,00023.88¥2,429
富士見市¥56,22222.44¥2,505
ふじみ野市¥67,83845.73¥1,484

2025年3月版 埼玉県 GLCレポートサマリー

埼玉県全体の概要
● 平均賃料:60,174円(前月比:+0.94%)
● 平均専有面積:26.92㎡(前月比:-0.30%)
● 平均㎡単価:2,235円(前月比:+1.18%)
● 賃料範囲:30,000円~128,000円

さいたま市の特徴
● 平均賃料:58,267円(前月比:-5.7%)
● 平均専有面積:20.62㎡
● 平均㎡単価:2,825円
● さいたま市内で賃料下落が見られる点が特徴的

主要都市の特徴
● 川口市:平均賃料63,412円で県内最高水準を維持
● 川越市:平均賃料56,813円とほぼ横ばい
● 蕨市:㎡単価が引き続き高く、都心アクセスの良さを反映
● 新座市:平均専有面積38.71㎡と広い物件が特徴

2025年3月の埼玉県の賃貸傾向

■地域による二極化
● 川口市、蕨市など都内通勤圏は高価格帯を維持
● 県北部・西部エリアはより手頃な価格帯で安定
● エリアごとの価格差が明確に

■都心アクセス重視の需要増
● 県南部エリアでは㎡単価の上昇が顕著
● JR・東武東上線沿線の物件に人気
● 通勤利便性の高いエリアほど需要増

■家族向け物件の動向
● 新座市などで広い専有面積の物件が多く流通
● ファミリー向け物件は価格が比較的安定
● 郊外エリアでより広い居住空間を求める需要

2025年3月、埼玉県の賃貸市場は地域差が明確となっています。特に県南部の東京通勤圏では需要が安定し、川口市を中心に堅調な推移を見せています。一方、さいたま市では前月比で賃料下落が見られ、エリアによって異なる需要動向が確認できます。県北部・西部は引き続き手頃な賃料水準を維持し、ファミリー層にとっての選択肢となっています。

2025年3月 千葉県の賃貸データ

2025年3月の千葉県の賃貸データは下記の通りです。千葉県全体では前月比0.95%の緩やかな賃料上昇となり、専有面積もわずかながら拡大しています。※浦安市は該当データなし

地域平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
千葉市¥47,83327.32¥1,751
市川市¥64,90424.6¥2,639
船橋市¥56,17525.53¥2,200
松戸市¥56,08826.87¥2,088
習志野市¥68,33326.96¥2,534
柏市¥44,57122.98¥1,939
八千代市¥50,00029.16¥1,715

2025年3月版 千葉県 GLCレポートサマリー

千葉県全体の概要
● 平均賃料:59,272円(前月比:+0.95%)
● 平均専有面積:26.15㎡(前月比:+0.19%)
● 平均㎡単価:2,267円(前月比:+0.80%)
● 賃料範囲:28,000円~112,000円

主要都市の特徴
● 市川市:平均賃料64,904円と県内最高水準
● 習志野市:平均賃料68,333円、専有面積26.96㎡
● 千葉市:平均賃料47,833円と県庁所在地ながら最も手頃
● 船橋市:平均賃料56,175円、前月比ほぼ横ばい

2025年3月の千葉県の賃貸傾向

■東京近接エリアの価格優位性
● 市川市、習志野市などの東京アクセス良好エリアが高価格
● 千葉市中心部はむしろ手頃な価格帯
● 京葉線・総武線沿線の需要が安定

■専有面積の特徴
● 県全体で26㎡前後と比較的広い傾向
● 市川市でも24.6㎡と都心エリアより広い
● 居住性重視の傾向が強い

■エリア間格差
● 最高値(習志野市:68,333円)と最低値(千葉市:47,833円)で2万円以上の差
● 東西格差が明確で、西部ほど賃料が高い
● 交通利便性と賃料の相関関係が顕著

2025年3月、千葉県の賃貸市場は西高東低の構造がさらに明確になっています。東京都心へのアクセスが良好な市川市や習志野市では高い需要が維持されている一方、千葉市などの東部エリアでは比較的手頃な価格帯で推移しています。全体として見ると、居住面積の広さを求める傾向があり、都内アクセスの良い地域でも23区内と比較すれば広い専有面積を確保できることが千葉県の賃貸市場の特徴となっています。

2025年3月 階数別賃貸データ

2025年3月、階数ごとの賃貸データは下記の通りでした。

関東一都三県 階数別賃料・平均面積データ

階数平均賃料(円)平均面積(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階¥61,82319.6¥3,157
2階¥65,77620.6¥3,192
3階¥64,03819.0¥3,376
4階¥69,86123.7¥2,946
5階¥69,69532.9¥2,117
6階¥77,03728.6¥2,690
7階¥93,09536.9¥2,525
8階¥85,69235.5¥2,417
9階¥78,84629.1¥2,712

東京都 階数別賃料・平均面積データ

階数平均賃料(円)専有面積平均(㎡)賃料㎡単価(円/㎡)
1階¥63,10518.15¥3,477.56
2階¥67,55820.07¥3,366.85
3階¥64,37017.6¥3,656.83
4階¥70,64920.78¥3,400.13
5階¥72,50023.62¥3,069.52
6階¥87,59631.38¥2,791.29
7階¥118,81848.06¥2,472.10
8階¥82,40033.51¥2,458.97
9階¥96,55630.64¥3,150.83

階数別賃貸動向の概要

● 1階(平均賃料61,823円)から高層階に向けて段階的に賃料が上昇
● 7階が平均賃料93,095円と最も高い水準
● 低層階(1〜3階)は20㎡前後とコンパクトな物件が中心
● 高層階(5階以上)は29〜37㎡と広い傾向

低層階(1〜2階)の特徴
● 1階平均賃料:61,823円、平均専有面積:20㎡
● 2階平均賃料:65,776円、平均専有面積:21㎡
● 低層階ほど㎡単価が高い傾向(3,157〜3,192円)

中層階(3〜5階)の特徴
● 3階平均賃料:64,038円、平均専有面積:19㎡
● 4階平均賃料:69,861円、平均専有面積:24㎡
● 5階平均賃料:69,695円、平均専有面積:33㎡
● 5階以上で専有面積が大幅に拡大する傾向
● ㎡単価は階数上昇に伴い低下(3階:3,376円→5階:2,117円)

高層階(6〜9階)の特徴
● 6階平均賃料:77,037円、平均専有面積:29㎡
● 7階平均賃料:93,095円、平均専有面積:37㎡
● 8階平均賃料:85,692円、平均専有面積:35㎡
● 9階平均賃料:78,846円、平均専有面積:29㎡
● 7階がピークとなり、その後やや下降傾向

東京23区 階数別賃料・平均面積データの特徴
● 東京23区内では階数による賃料差がより顕著
● 1階(62,672円)から6階(142,607円)まで大幅な上昇
● 特に5階以上での賃料上昇が著しい
● 高層階ほど専有面積が広くなる傾向が強い
● 低層階の㎡単価が極めて高い(1階:3,567円、3階:3,720円)

階数別賃貸市場の2025年3月の傾向

■階数による価格差の拡大
● 前月と比較して、高層階と低層階の賃料差が拡大
● 特に都心部の高層階物件で価格上昇が顕著
● 眺望や日当たりを重視する需要の高まり

■専有面積と階数の相関関係
● 階数が上がるほど専有面積が広くなる明確な傾向
● 1〜3階は20㎡前後、5階以上は30㎡超
● 高層階ほど広い居住空間と高い賃料のセットが一般的

■㎡単価からみた効率性
● 低層階は㎡単価が高く、コンパクトな物件が多い
● 高層階は賃料は高いが㎡単価は比較的効率的
● 居住面積重視の場合、中高層階が費用対効果が高い

2025年3月の階数別データから見ると、一都三県全体では低層階の物件が圧倒的に多く流通しており、高層階になるほど希少性が高まることが分かります。特に東京23区では階数による価格差が顕著で、高層階ほど広い専有面積と高額な賃料という特徴があります。一方で、㎡単価で見ると低層階の方が割高であり、予算と広さのバランスを考慮すると、中層階が比較的コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。

まとめ

2025年3月の首都圏賃貸市場は、入居需要期を迎え全体的に賃料上昇傾向が見られました。特に東京都と神奈川県では前月比で1%超の賃料上昇となり、埼玉県と千葉県でも1%近い上昇を記録しています。

地域別の特徴としては、東京都内では江東区の㎡単価が4,342円と最高値を記録し、文京区は平均賃料138,882円で最高額となりました。従来の都心三区に加え、新たな高級エリアが拡大している傾向が見られます。一方、神奈川県は横浜市を中心に活況を呈し、前月比6.3%という大幅な賃料上昇を記録。埼玉県と千葉県は緩やかな上昇を続けており、特に東京都心へのアクセスが良好なエリアで需要が高まっています。

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