
【2025年4月版】GLC賃貸市場レポート
2025.4.25
グローリア・ライフ・クリエイト(以下、GLC)が管理する関東一都三県の賃貸物件の情報を集計し、各行政区やエリアごとの平均賃料や㎡あたりの賃料データ、階数による違いなどについて分析した【2025年4月版】GLC賃貸市場レポートを公開します。
※本調査内容の転載にあたりましては、「グローリア・ライフ・クリエイト調べ」のクレジットを付記の上、ご使用いただきますよう、お願い申し上げます。
2025年4月 首都圏(一都三県)の賃貸データ
2025年4月の賃貸データです。首都圏全体で見ると、東京都(平均賃料65,566円)を中心に、神奈川県(59,501円)、埼玉県(59,780円)、千葉県(59,130円)と、同心円状に賃料が分布する構造が継続しています。前月と比較すると、東京都では微減(-0.28%)、神奈川県では大幅減(-1.42%)となる一方、埼玉県(-0.66%)と千葉県(-0.24%)では小幅な下落となりました。
3月の入居需要期ピークを過ぎ、4月は全体的に需要が落ち着いたことが伺えます。ただし、都心部になるほど平均の専有面積は小さくなり、反比例するように㎡当たりの賃料が高くなる傾向は引き続き顕著です。特に東京都では㎡単価が3,457円と依然として高い水準を維持しています。
2025年4月 東京都の賃貸データ
地域 | 平均賃料(円) | 平均面積(㎡) | 賃料㎡ 単価(円/㎡) |
---|---|---|---|
東京都 | 65,566 | 18.97 | 3,457 |
神奈川県 | 59,501 | 21.17 | 2,811 |
埼玉県 | 59,780 | 25.41 | 2,353 |
千葉県 | 59,130 | 25.65 | 2,305 |
2025年4月の東京都の賃貸データは下記の通りです。
地域 | 平均賃料(円) | 平均面積(㎡) | 賃料㎡ 単価(円/㎡) |
---|---|---|---|
千代田区 | 82,500 | 27.49 | 3,001 |
中央区 | 77,000 | 22.85 | 3,370 |
港区 | 144,500 | 41.31 | 3,498 |
新宿区 | 83,081 | 20.41 | 4,071 |
文京区 | 139,462 | 42.77 | 3,261 |
台東区 | 86,846 | 26.68 | 3,256 |
墨田区 | 58,568 | 15.5 | 3,779 |
江東区 | 63,047 | 14.54 | 4,337 |
品川区 | 82,512 | 22.29 | 3,703 |
目黒区 | 83,286 | 21.63 | 3,851 |
大田区 | 68,300 | 18.75 | 3,643 |
世田谷区 | 80,939 | 23.87 | 3,391 |
渋谷区 | 78,868 | 19.56 | 4,033 |
中野区 | 81,619 | 22.47 | 3,632 |
杉並区 | 73,985 | 20.21 | 3,661 |
豊島区 | 70,197 | 18.47 | 3,800 |
北区 | 72,503 | 22.91 | 3,164 |
荒川区 | 60,948 | 16.05 | 3,798 |
板橋区 | 65,234 | 18.69 | 3,490 |
練馬区 | 67,773 | 21.06 | 3,218 |
足立区 | 53,169 | 15.58 | 3,413 |
葛飾区 | 53,951 | 15.46 | 3,491 |
江戸川区 | 63,009 | 17.54 | 3,592 |
八王子市 | 68,333 | 26.32 | 2,596 |
立川市 | 66,313 | 17.52 | 3,786 |
武蔵野市 | 74,327 | 18.85 | 3,943 |
三鷹市 | 59,750 | 21.34 | 2,800 |
府中市 | 61,053 | 20.28 | 3,011 |
調布市 | 68,571 | 19.17 | 3,578 |
小金井市 | 66,377 | 20.21 | 3,285 |
小平市 | 63,130 | 28.42 | 2,222 |
東村山市 | 41,407 | 19.89 | 2,082 |
国分寺市 | 62,250 | 19.03 | 3,271 |
国立市 | 111,750 | 53.21 | 2,100 |
狛江市 | 66,333 | 22.65 | 2,929 |
東久留米市 | 72,471 | 46.21 | 1,568 |
多摩市 | 70,667 | 25.84 | 2,735 |
西東京市 | 67,607 | 24.61 | 2,747 |
2025年4月版 東京都 GLCレポートサマリー
東京都全体の概要
- 平均賃料:65,566円(前月比:-0.28%)
- 平均専有面積:18.97㎡(前月比:-0.73%)
- 平均㎡単価:3,457円(前月比:+0.46%)
- 賃料範囲:23,000円~460,000円
都心三区(千代田区、中央区、港区)の特徴
- 千代田区の平均賃料は82,500円と横ばい
- 港区の平均賃料は144,500円と前月から10%増加
- 中央区は77,000円と前月から約32%の大幅下落
- ㎡単価は3,000円台後半~4,000円と高水準を維持
城西エリア(新宿区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、練馬区)の特徴
- 新宿区の平均賃料が83,081円と前月比約0.7%上昇
- 渋谷区は4,033円/㎡と㎡単価が引き続き高水準
- 世田谷区は80,939円と高めの平均賃料を維持
- 中野区が81,619円と前月比1%程度の上昇
城南エリア(港区、品川区、目黒区、大田区)の特徴
- 品川区の平均賃料は82,512円と前月比0.5%上昇
- 目黒区は83,286円と前月比約6%下落
- 大田区は68,300円と前月比横ばい
- 港区を除き、平均専有面積20㎡前後の物件が主流
城東エリア(中央区、台東区、墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区)の特徴
- 江東区の㎡単価が4,337円と依然都内最高水準
- 墨田区も3,779円と高い㎡単価を維持
- 葛飾区は平均賃料53,951円と低価格帯エリア
- 江東区の専有面積は14.54㎡と特に狭小
城北エリア(文京区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、足立区)の特徴
- 文京区の平均賃料が139,462円と前月比0.4%上昇
- 足立区は平均賃料53,169円と依然として最も手頃
- 北区では72,503円と前月比約3.2%下落
- 荒川区の㎡単価は3,798円と前月比ほぼ横ばい
都下の特徴
- 平均賃料:67,000円前後
- 平均専有面積:20~30㎡
- 平均㎡単価:2,700円台
- 国立市が平均賃料111,750円と突出して高い
- 東村山市(東村)が平均賃料41,407円と手頃な水準
2025年4月の東京都の賃貸傾向
■入居シーズン後の需給調整期
- 3月のピークを過ぎ、4月は全体的に小幅な価格調整
- 特に中央区では賃料下落が顕著
- 一方で港区は引き続き上昇傾向を示し、二極化の兆し
■専有面積と賃料のバランス
- 前月に引き続き、文京区は広い専有面積と高い賃料が特徴
- 江東区は小さい専有面積ながら㎡単価が極めて高い状態を維持
- 都心部と郊外の格差が継続
■地域間格差
- 最も賃料が高い港区と最も安い東村山市(東村)では10万円以上の差
- 23区内でも足立区・葛飾区は5万円台と相対的に手頃な賃料水準
2025年4月、東京都の賃貸市場は3月の入居需要期を経て、若干の調整局面を迎えています。都心三区では中央区の下落と港区の上昇という対照的な動きが見られ、エリアによる選別の兆しが見られます。依然として江東区の㎡単価の高さが目立ち、コンパクトな物件でも利便性重視の傾向が続いています。また、文京区は依然として高額エリアとしての地位を維持しており、豊かな住環境と広い専有面積が評価されています。
2025年4月 神奈川県の賃貸データ
2025年4月の神奈川県の賃貸データは下記の通りです。
地域 | 平均賃料(円) | 平均面積(㎡) | 賃料㎡ 単価(円/㎡) |
---|---|---|---|
横浜市 | 57,492 | 19.79 | 2,905 |
川崎市 | 67,839 | 23.93 | 2,835 |
相模原市 | 49,333 | 24.47 | 2,016 |
横須賀市 | 51,636 | 19.67 | 2,625 |
平塚市 | 59,857 | 22.37 | 2,676 |
大和市 | 51,250 | 25.68 | 1,995 |
横浜市各区の賃貸データ
地域 | 平均賃料(円) | 平均面積(㎡) | 賃料㎡ 単価(円/㎡) |
---|---|---|---|
旭区 | 53,903 | 20.58 | 2,620 |
磯子区 | 52,459 | 18.35 | 2,860 |
金沢区 | 54,333 | 21.87 | 2,484 |
戸塚区 | 53,000 | 14.64 | 3,620 |
港南区 | 52,250 | 19.11 | 2,734 |
港北区 | 61,123 | 17.45 | 3,503 |
神奈川区 | 61,107 | 18.79 | 3,252 |
西区 | 58,537 | 21.71 | 2,697 |
青葉区 | 29,000 | 16.25 | 1,785 |
中区 | 53,270 | 18.47 | 2,884 |
鶴見区 | 61,165 | 20.47 | 2,988 |
南区 | 53,589 | 18.79 | 2,852 |
保土ケ谷区 | 67,136 | 28.43 | 2,361 |
川崎市各区の賃貸データ
地域 | 平均賃料(円) | 平均面積(㎡) | 賃料㎡ 単価(円/㎡) |
---|---|---|---|
幸区 | 66,000 | 22.4 | 2,946 |
高津区 | 83,400 | 35.3 | 2,362 |
川崎区 | 61,000 | 16.66 | 3,662 |
多摩区 | 60,179 | 19.45 | 3,094 |
中原区 | 63,194 | 19.16 | 3,298 |
麻生区 | 61,667 | 18.62 | 3,312 |
2025年4月版 神奈川県 GLCレポートサマリー
神奈川県全体の概要
- 平均賃料:59,501円(前月比:-1.42%)
- 平均専有面積:21.17㎡(前月比:-5.91%)
- 平均㎡単価:2,811円(前月比:+4.77%)
- 賃料範囲:25,500円~130,000円
横浜市の特徴
- 平均賃料:57,492円(前月比:-8.07%)
- 平均専有面積:19.79㎡(前月比:-3.79%)
- 平均㎡単価:2,905円(前月比:-4.47%)
横浜市内の区別特徴
- 港北区:引き続き㎡単価が3,503円と高く、都心へのアクセスの良さを反映
- 鶴見区:平均賃料61,165円と区内で比較的高い水準
- 保土ケ谷区:平均専有面積28.43㎡と広い物件が特徴
川崎市の特徴
- 平均賃料:67,839円(前月比:+2.69%)
- 平均専有面積:23.93㎡(前月比:+6.83%)
- 平均㎡単価:2,835円(前月比:-3.87%)
川崎市内の区別特徴
- 高津区:平均賃料83,400円と区内で最も高い水準
- 川崎区:㎡単価3,662円と突出して高い
- 中原区・麻生区:3,300円前後の㎡単価で安定
相模原市・その他の地域の特徴
- 相模原市平均賃料:49,333円(前月比:+0.83%)
- 平塚市平均賃料:59,857円(前月比:横ばい)
- 大和市平均賃料:51,250円(前月比:横ばい)
2025年4月の神奈川県の賃貸傾向
■横浜市の大幅調整
- 3月の大幅上昇の反動で、横浜市全体で8.07%の賃料下落
- 特に㎡単価も4.47%下落し、市場調整が進行
- 一方、港北区や鶴見区など東京近接エリアは比較的堅調
■川崎市の需要増
- 横浜市とは対照的に川崎市では賃料2.69%上昇
- 専有面積も6.83%増加し、より広い物件への需要シフト
- 特に高津区の高水準な賃料が市場を牽引
■専有面積の二極化
- 県全体で専有面積が5.91%減少する一方、川崎市では増加
- 横浜市では20㎡前後のコンパクト物件への集中
- 川崎市・相模原市では23㎡超とやや広めの物件が主流
2025年4月、神奈川県の賃貸市場は3月の活況から反転し、特に横浜市で大幅な調整が見られました。一方、川崎市では賃料上昇と専有面積増加という好調な推移を示しており、エリアによる明確な差が生じています。東京近接エリアでは引き続き高い需要が維持されていますが、横浜市全体としては需給バランスの調整局面に入ったと言えるでしょう。相模原市などの郊外エリアは比較的安定した推移を示しており、手頃な賃料水準を維持しています。
2025年4月 埼玉県の賃貸データ
2025年4月の埼玉県の賃貸データは下記の通りです。
地域 | 平均賃料(円) | 平均面積(㎡) | 賃料㎡ 単価(円/㎡) |
---|---|---|---|
さいたま市 | 61,552 | 22.91 | 2,687 |
川越市 | 56,557 | 24.37 | 2,321 |
川口市 | 63,591 | 26.16 | 2,431 |
所沢市 | 53,857 | 21.78 | 2,473 |
春日部市 | 61,071 | 36.49 | 1,674 |
狭山市 | 50,875 | 27.05 | 1,881 |
草加市 | 50,417 | 22.06 | 2,285 |
越谷市 | 61,000 | 22.79 | 2,677 |
蕨市 | 58,500 | 17.11 | 3,420 |
新座市 | 81,250 | 38.71 | 2,099 |
八潮市 | 58,783 | 24.79 | 2,372 |
富士見市 | 56,222 | 22.44 | 2,505 |
ふじみ野市 | 69,941 | 32.22 | 2,171 |
2025年4月版 埼玉県 GLCレポートサマリー
埼玉県全体の概要
- 平均賃料:59,780円(前月比:-0.66%)
- 平均専有面積:25.41㎡(前月比:-5.61%)
- 平均㎡単価:2,353円(前月比:+5.28%)
- 賃料範囲:30,000円~128,000円
さいたま市の特徴
- 平均賃料:61,552円(前月比:+5.63%)
- 平均専有面積:22.91㎡(前月比:+11.10%)
- 平均㎡単価:2,687円(前月比:-4.89%)
- さいたま市での賃料・専有面積の大幅上昇が特徴的
主要都市の特徴
- 川口市:平均賃料63,591円で県内高水準を維持
- 川越市:平均賃料56,557円とやや下落傾向
- 新座市:平均賃料81,250円と県内トップクラス
- ふじみ野市:平均専有面積32.22㎡と広い物件が特徴
2025年4月の埼玉県の賃貸傾向
■さいたま市の急回復
- 前月の下落から一転し、さいたま市で5.63%の賃料上昇
- 専有面積も11.10%増加し、より広い物件への需要が顕在化
- 県庁所在地としての魅力再評価の動き
■南北格差の継続
- 県南部の東京通勤圏での堅調な需要が継続
- 川口市、新座市などで安定した高価格帯
- 県北部・西部エリアでは横ばいから微減傾向
■専有面積の調整
- 県全体では専有面積が5.61%減少
- さいたま市では逆に増加という対照的な動き
- 物件タイプによる選別が進行中
2025年4月、埼玉県の賃貸市場は全体としては微減傾向にありますが、さいたま市での大幅な回復が特徴的です。前月に賃料下落していたさいたま市が5.63%の上昇に転じ、専有面積も大きく拡大していることから、より広い居住空間への需要シフトが見られます。一方、県南部の東京通勤圏では引き続き安定した需要があり、特に新座市や川口市では高水準の賃料が維持されています。全体として、エリアによる二極化傾向が継続しており、交通利便性の高いエリアでの堅調な需要が確認できます。
2025年4月 千葉県の賃貸データ
2025年4月の千葉県の賃貸データは下記の通りです。
地域 | 平均賃料(円) | 平均面積(㎡) | 賃料㎡ 単価(円/㎡) |
---|---|---|---|
千葉市 | 46,000 | 23.99 | 1,917 |
市川市 | 64,852 | 24.39 | 2,659 |
船橋市 | 59,645 | 24.45 | 2,439 |
松戸市 | 56,235 | 26.87 | 2,093 |
習志野市 | 64,825 | 26.74 | 2,424 |
柏市 | 55,250 | 25.32 | 2,182 |
八千代市 | 50,000 | 29.16 | 1,715 |
2025年4月版 千葉県 GLCレポートサマリー
千葉県全体の概要
- 平均賃料:59,130円(前月比:-0.24%)
- 平均専有面積:25.65㎡(前月比:-1.91%)
- 平均㎡単価:2,305円(前月比:+1.68%)
- 賃料範囲:28,000円~112,000円
主要都市の特徴
- 市川市:平均賃料64,852円と県内高水準を維持
- 習志野市:平均賃料64,825円、㎡単価2,424円
- 船橋市:平均賃料59,645円とほぼ横ばい
- 千葉市:平均賃料46,000円と県庁所在地ながら手頃な水準
2025年4月の千葉県の賃貸傾向
■安定した市場推移
- 前月比-0.24%と小幅な賃料変動にとどまる
- ㎡単価は1.68%上昇し、効率性を重視する傾向
- 全体として落ち着いた需給バランス
■西高東低の構造継続
- 東京アクセス良好な西部エリアが高価格帯を維持
- 市川市、習志野市が6.4万円台の高水準
- 千葉市は4.6万円と最も手頃な価格帯
■広い専有面積の魅力
- 県全体で25.65㎡と東京都と比較して広い居住空間
- 都内通勤者にとっての住環境面での優位性
- コストパフォーマンスの高さが特徴
2025年4月、千葉県の賃貸市場は全体として安定した推移を見せています。前月比でわずか-0.24%の賃料変動にとどまり、大きな市場の変化は見られません。依然として西高東低の構造は継続しており、東京都心へのアクセスが良好な市川市や習志野市では高い需要が維持されています。一方、千葉市などの東部エリアでは比較的手頃な価格帯で推移しており、居住面積の広さと賃料のバランスが取れた住環境を提供しています。専有面積は若干減少傾向にありますが、依然として東京都と比較すれば広い居住空間を確保できることが千葉県賃貸市場の強みとなっています。
2025年4月 階数別賃貸データ
関東一都三県 階数別賃料・平均面積データ
階数 | 平均賃料(円) | 専有面積平均(㎡) | 賃料㎡単価(円/㎡) |
---|---|---|---|
1階 | 61,553 | 18.91 | 3,256 |
2階 | 65,915 | 20.5 | 3,216 |
3階 | 63,950 | 18.69 | 3,422 |
4階 | 69,920 | 22.78 | 3,069 |
5階 | 74,071 | 26.03 | 2,846 |
6階 | 72,838 | 28.1 | 2,592 |
7階 | 95,895 | 38.51 | 2,490 |
8階 | 90,727 | 38.24 | 2,372 |
9階 | 78,273 | 27.94 | 2,801 |
東京都 階数別賃料・平均面積データ
階数 | 平均賃料(円) | 専有面積平均(㎡) | 賃料㎡単価(円/㎡) |
---|---|---|---|
1階 | 62,622 | 17.83 | 3,511 |
2階 | 67,551 | 20 | 3,377 |
3階 | 64,595 | 17.63 | 3,664 |
4階 | 71,957 | 22.26 | 3,232 |
5階 | 80,658 | 26.85 | 3,003 |
6階 | 84,694 | 31.97 | 2,649 |
7階 | 130,444 | 54.03 | 2,414 |
8階 | 88,500 | 36.85 | 2,401 |
9階 | 100,714 | 29.31 | 3,436 |
階数別賃貸動向の概要
- 1階(平均賃料61,553円)から高層階に向けて段階的に賃料が上昇
- 7階が平均賃料95,895円と最も高い水準
- 低層階(1〜3階)は19㎡前後と比較的コンパクト
- 高層階(5階以上)は27〜38㎡と広い傾向
低層階(1〜2階)の特徴
- 1階平均賃料:61,553円、平均専有面積:18.91㎡
- 2階平均賃料:65,915円、平均専有面積:20.50㎡
- ㎡単価は3,200~3,250円台と比較的高い
中層階(3〜5階)の特徴
- 3階平均賃料:63,950円、平均専有面積:18.69㎡
- 4階平均賃料:69,920円、平均専有面積:22.78㎡
- 5階平均賃料:74,071円、平均専有面積:26.03㎡
- 5階以上で専有面積が拡大する傾向
- 3階の㎡単価は3,422円と特に高い水準
高層階(6〜9階)の特徴
- 6階平均賃料:72,838円、平均専有面積:28.10㎡
- 7階平均賃料:95,895円、平均専有面積:38.51㎡
- 8階平均賃料:90,727円、平均専有面積:38.24㎡
- 9階平均賃料:78,273円、平均専有面積:27.94㎡
- 7階をピークに高層階でも変動あり
東京都の階数別特徴
- 東京都内では階数による賃料差がより顕著
- 東京都の7階平均賃料は130,444円と極めて高水準
- 1階(62,622円)から9階(100,714円)まで大きな格差
- 9階の㎡単価が3,436円と高く、プレミアム感が顕著
階数別賃貸市場の2025年4月の傾向
■階数によるセグメント化
- 前月に引き続き、高層階と低層階の賃料・面積格差が明確
- 特に7階物件の平均賃料と専有面積の突出が顕著
- 建物グレードと階数の相関関係が強まる傾向
■専有面積の階層差
- 1~3階は20㎡以下が主流
- 4~6階は22~28㎡と中間的サイズ
- 7~8階は38㎡超の広い物件が中心
- 階数による住戸プランの違いが明確
■㎡単価の逆転現象
- 低層階ほど㎡単価が高く、効率性は低い傾向
- 3階が3,422円/㎡と特に高い㎡単価
- 7~8階は2,400~2,500円/㎡と比較的効率的
- 9階で再び㎡単価が上昇するプレミアム効果
2025年4月の階数別データからは、一都三県全体では物件数の約77%が1~2階に集中しており、高層階の希少性が明確です。特に7階の物件は平均賃料が95,895円、専有面積も38.51㎡と最もグレードが高く、眺望や日当たりを重視する需要層に支持されています。㎡単価でみると低層階の方が割高となっており、コストパフォーマンスを重視するなら中高層階が有利と言えるでしょう。また、東京都内では階数による格差がより顕著で、7階物件の平均賃料は130,444円と突出した高水準となっています。
まとめ
2025年4月の首都圏賃貸市場は、3月の入居需要期のピークを過ぎ、全体的に調整局面を迎えています。東京都では前月比-0.28%、神奈川県では-1.42%と下落に転じ、埼玉県(-0.66%)と千葉県(-0.24%)でも微減となりました。
地域別の特徴としては、東京都内では江東区の㎡単価が4,337円と引き続き最高値を記録し、港区は平均賃料144,500円と前月から10%増加しました。一方で中央区は賃料が大幅に下落するなど、エリアによる選別が進んでいます。神奈川県では横浜市が大幅な調整局面を迎える一方、川崎市は堅調な上昇を示すという対照的な動きが見られました。埼玉県ではさいたま市が急回復し、千葉県は全体として安定した推移を続けています。
階数別のデータからは、高層階ほど専有面積が広くなり賃料も上昇する傾向が明確で、特に7階物件は平均賃料・専有面積ともに最高水準となっています。一方で㎡単価は低層階の方が高く、コストパフォーマンスの観点では中高層階が有利という構造が継続しています。
4月は全体として市場の調整期に入っていますが、東京アクセスの良いエリアや高級住宅地では引き続き堅調な推移を見せており、エリアによる二極化が進行していると言えるでしょう。
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